2015/06/30

文部科学省との連携による【英語教育推進リーダー中央研修】を駐日英国大使が参観

こんにちは、広報・マーケティング部のHです。

今日は、ブリティッシュ・カウンシルと文部科学省(以下、文科省)との連携による英語指導力向上事業「英語教育推進リーダー中央研修」についてのお話です。

英語教育推進リーダー中央研修」とは?

ブリティッシュ・カウンシルは、文科省から、昨年に引き続き、英語指導力向上事業「英語教育推進リーダー中央研修」を委託されました。

© Kenichi Aikawa

英語教育推進リーダー中央研修」は、2014年度から2019年度までの5年計画で全国の小・中・高等学校すべての英語担当教員が研修を受けることを通じて、英語指導力の向上を目指す事業です。英語教育のリーダー的立場にある教員の指導力を向上させ、その指導法を日本中の教員へと波及させる新たな研修モデルです。

© Kenichi Aikawa

英語指導力向上のための新たな研修モデルの特徴

英語教育推進リーダー中央研修」は、“カスケード方式”を採用していることが大きな特徴といえます。カスケードとは「伝搬」という意味で、研修を受けた教員自らが他の教員に研修を行っていくことで、成果を波及。研修は情報を共有するだけではなく、言語活動の実際を参加型で体験することが重要です。そのために、まず教員が研修で実際に体験し、さまざまな側面を“体感”します。「授業が変わる」という最終的な目標には、この過程が欠かせません。

実際に「英語教育推進リーダー中央研修」を受けた教員の声

初めて行われた2014年度の「英語教育推進リーダー中央研修」では、参加した小・中・高等学校の英語教員のうち約9割が第1回研修後のアンケートで「授業のほとんどを英語で行っている(行おうと思っている)」と回答。授業に対する大きな意識変化がみられました。
2014年5月~6月に第一回集合研修に参加した全教員に対し、研修の前後で授業を英語で行うことに関する意識調査を実施
研修参加教員の意識調査結果 (2014年5月~6月に第一回集合研修に参加した全中学校教員)

そのうち、中学校の英語教員のアンケート回答結果に注目してみました。研修前は「授業のほとんどを英語で行っている(行おうと思っている)」「授業の半分以上を英語で行っている(行おうと思っている)」と答えた教員が全体の約40%だったのに対し、研修後は全体の95%以上になりました。そのほかの「研修参加教員の意識調査結果」はリンクよりご覧いただけます。

またアンケートでは、次のような回答がありました。

「つい今朝まで、リスニングを教えることとは、リスニング教材を与え、質問に応えさせることだと思っていました。『テストとは生徒に技術を教えることではない』-トレーナーからこう聞かされた時、目の前の霧が晴れたように感じました。」
「一番うれしかったのは、単に理論や授業アイディアを紹介するのではなく、我々の実際の授業の中に落とし込んでいくところまでのアイディアを頂いたこと、すべての内容を体験型のスタイルで学べたことです。実際に生徒になり、自分にとって新しいスタイルで学び、感じたことを他の受講者と話し合う、この方法が首尾一貫していたことが良かったです。」

駐日英国大使が訪問し、中央研修を参観

© Kenichi Aikawa
2年目となる、 2015年度の中央研修には、全国の教育委員会などから推薦された小・中・高等学校の英語担当教員、外国語指導助手(ALT)約650人が参加します。英語教授に関する国際資格DELTA(Cambridge Diploma in English Language Teaching、大学院修士号と同等の資格)をもつ、ブリティッシュ・カウンシルのネイティブ英語講師が研修を行っています。

2015年5月27日(水)には、ティム・ヒッチンズ駐日英国大使が、当機関で開催された「英語教育推進リーダー中央研修」を参観しました。この日は、2府16県(※)の中学校の英語担当教員49名が参加。大使は教室で研修の様子を参観したあと、教員たちと英語で懇談の時間を過ごし、自身が1970年代に日本で英語講師として勤務した経験や、当時と現在の英語教育の変化などについて話しました。

© Kenichi Aikawa
交流の最中、ひとりの教員から、英語教育のリーダーになることに責任と緊張感を感じるというコメントがありました。大使が「Nervousness is a good thing.(緊張感は、よいこと)」「Because it’s a challenge.(それは、挑戦しているからなのです)」と返すと、教室の中で教員たちの頷く声が聞こえました。

5月に開始した第1回集合研修を終えると、9月からは第2回集合研修「指導のための研修」がスタート。そして11月からは、研修に参加した教員がいよいよ各地域で実習を行います。

※2015年5月27日の研修に参加した教員は下記の都道府県の代表です。
青森県、群馬県、神奈川県、静岡県、愛知県、三重県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、山口県、鳥取県、香川県、高知県、福岡県、熊本県、大分県、沖縄県 

関連リンク
英語教育支援
英語教員への支援・指導者向けサイト「Teaching English」

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